かつては週5日・フルタイムが基本だった女性の派遣社員ですが、現在では「週3日の派遣を希望する女性」が増えてきました。これは特に時間に融通が利く働き方をしたい主婦層、未婚でも様々な理由で週5日勤務が厳しい人がそうした業態で働きたいとして、実際に普及しつつある働き方になりつつあります。
アルバイト・パートよりも時給が高いこと、派遣会社によっては福利厚生が得られることから派遣社員の人気は高まりつつあります。雇う企業側としても、本当のところは週5日フルタイムが望ましくはあるものの、現実問題として「それでは働けない」人の多さと人手不足を天秤にかけ、こうした週3日派遣労働募集に踏み切る所が増えています。
実際に実施してみると、「結婚や育児で一線を退いた」、つまりかつて即戦力だった人材の応募があることが分かりました。さらに繁忙期といった限定的な時期だけでも短期で働きたい派遣社員の手を借りることで、週5日勤務でなくとも、即戦力で生産性を高めることができ、なおかつ家庭や育児との両立もできる週3日勤務は企業側・派遣社員側、双方の希望が通った働き方が叶うのです。
派遣社員と正社員とで比較してしまうと、給与や待遇面で格差があるのは確かです。しかし派遣社員に任される仕事の比重・責任が増している昨今では、「同一労働同一賃金」の考え方が政府からも働きかけがされています。派遣会社の中にはこうした女性向けの「週2~3の派遣」を重視して、求人を掲載している所も多くなっています。